インド家計の株式投資増、国際比較で見るその秘密

最近まで、インドの家計部門の株式投資についての公式データはありませんでしたが、2024年6月終了の四半期でGDPの146%にあたる株式市場の時価総額が注目されていました。それを受けて、インド準備銀行（RBI）は家計が保有する資産の四半期推計を初めて公表し、その一月後には証券取引委員会（Sebi）からインドの家計によるセキュリティ市場を通じた貯蓄に関するワーキングペーパーがリリースされました。
これらの推計から、家計部門の総財産（GFAs）推計値と有価証券への投資状況が明らかとなりました。その結果、家計が保有する株式時価総額の割合はQ1 FY25において、約30%（134兆ルピー）に上昇し、2019年末の28%や、2014年末の22%から増加しています。
この肯定的な変化は、パンデミック後の金融ネットワース（FNW）の著しい改善によるものです。インドでは89%から116%にまで増加し、他の主要経済国と比較してもその成長は顕著です。しかし、RBIやSebiの推計は全てを網羅しているわけではなく、家計が保有する金融資産が増加したからといって、それが家計支出の活発化に結びつくかは定かではありません。

出典 : https://m.economictimes.com/opinion/et-commentary/are-indian-households-overleveraged-in-the-equity-market/articleshow/115537888.cms