インドが電気自動車の世界的なハブになる日

インドは、伝統的な自動車製造の技術を生かして、電気自動車（EV）産業で着実にその地位を築いているとされます。専門家が集まり、インドから世界市場へ向けたEVの設計と製造について議論を行ったETAuto EV Conclaveの第9回大会でも、その展望が語られています。

「インドは、グローバルなEVハブになる途中にあります」とKPMGインドの自動車部門責任者ジェフリー・ジェイコブは語り、インドが国内だけでなくグローバルな舞台でもEV産業を牽引していくことに対して、政府の補助金の拡大や革新的なアプローチが注目されています。しかしながら、適切かつ適した設計と製造こそが普及を促進する重要な要素です。

「大衆向けの移動手段」としての設計の重要性を強調しているKinetic Greenの社長パンカジ・シャルマは、E-Lunaの発売が、大衆へのアピールという戦略的な動きだったと指摘しています。また、政府の政策がEVセクターを後押ししており、特に生産連動型インセンティブ（PLI）スキームなどが内需だけでなく輸出市場におけるインドの位置付けを強化していることをGaurav Joshi副秘書官が語っています。

さらに、EVの製造における技術革新が議論され、Naxnova Print TechnologiesのCTO、Dr. Raphaël Bennesは、印刷エレクトロニクスの進化がEVの機能性を向上させていること、たとえば触覚センサーやバッテリー状態監視システムが安全性やユーザーエクスペリエンスを変えていることを示しています。

インドが2030年に向けてEV領域をナビゲートするにあたり、産業の協力、政策支援、技術進歩が鍵となると話されており、Lumax Auto TechnologiesのCEO、ビカス・マルワは「2020年までにインドは世界トップクラスの自動車サプライヤーになるだろう」と楽観を表していました。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/industry/etauto-ev-conclave-2024-technology-design-manufacturing-capabilities-to-elevate-india-in-the-global-ev-market/117283142