インド発、宇宙のサービスステーション構築に向けた新たな一歩

チェンナイ拠点の宇宙技術スタートアップ、OrbitAIDが、Unicorn India Venturesをリードとする予備シードラウンドで150万ドルを調達しました。タミルナドゥ政府のTANSIMも資金提供に参加しています。OrbitAIDはこの資金を、宇宙でのドッキングや給油デモンストレーションの実施、軌道上でのサービス設備の拡張、商用準備のためのSIDRP（標準インタフェースドッキング及び給油ポート）の進化、および将来のプロジェクトに合わせたチーム能力のスケールアップに使用します。

設立されたのは2021年、Sakthikumar R、Nikhil Balasubramanian、Mano Balaji Kによってです。継続可能な宇宙活動の推進を目的としており、特に画期的なオンオービット給油ソリューションに焦点を当てています。宇宙の様々な軌道上に戦略的に配置された最先端の燃料補給ステーションのネットワークを築くことを目指しています。

この会社は、衛星の寿命と機能を延ばし、宇宙インフラの長期的な存続を高めると同時に、宇宙ごみを減らすためにSIDRPを開発しています。フロリダでの無重力フライトで特許取得済みのSIDRPをテストし、成功を収めています。このテストにより、ドッキング、給油、近接操作を含むオンオービットでのミッションの重要なステップでのSIDRPの能力がさらに検証されました。

今後12ヶ月で軌道上でのドッキングや給油のデモンストレーションを行い、技術と運用の準備状況を検証することをOrbitAIDは目指しています。また、インドの防衛・宇宙部門は、Make in Indiaなどの重要な政府のシステムを成功させるための強力な支柱であり、2030年までには約700億ドルの市場規模に達すると予測されています。これにより、OrbitAIDにはこのセグメントでの市場リーダーとして成長する大きな潜在能力があることが注目されています。

出典 : https://asiapacificdefencereporter.com/space-tech-startup-orbitaid-raises-1-5-million/