インドのクイックコマース市場に新たな風、ココブルー・リテイルの野心

アマゾン最大のセラーであるココブルー・リテイルが、急速配送事業に特化した新会社を設立しました。この動きは、卸売りから小売りへのシフトを図る彼らの戦略を示しています。特に、スピーディーな配送に注力する方針が見て取れます。

以前はクラウドテイルやアパリオ・リテイルといった大手セラーを有していたアマゾンですが、ココブルーがトップセラーの一角を占めるようになり、アマゾンのクイックコマースサービス「テズ」の主要セラーとなる見込みです。このサービスは既にバンガロールでアマゾン社員を対象にテスト運用が行われており、一般提供への期待が高まっています。

インド市場に後から参入したアマゾンにとって、ココブルーとの提携は、フリップカート・ミニッツやビッグバスケットといった既存企業との競争を制する重要な支援になるでしょう。また、ココブルーが取り扱う消費財もアマゾンを通じて販売され、それらが迅速配送サービスに組み込まれる可能性もあります。

アマゾンは食料品や生活必需品を中心にサービス提供を開始し、クイックコマース市場の成長に貢献すると見られています。クイックコマースの市場規模は現在450億ドルと評価され、2025年には770億ドルへと成長すると予測されています。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/technology/amazons-largest-seller-cocoblu-gets-set-for-a-quick-commerce-foray/articleshow/117435842.cms