PhonePeの成長と展望―インドの決済市場をリードする企業

デジタル決済分野の大手企業、PhonePeが、2024年3月期の会計年度で5,064億ルピーの収益を報告しました。これは前年の2,914億ルピーから74%の増加です。
会社は、従業員株式所有計画（Esop）のコストを除くと、197億ルピーの調整後純利益を達成したと発表しています。これは前年度に738億ルピーの損失を記録していたことを考えると、顕著な改善です。

この好調な財務成績は、決済事業における強い成果によるもので、前年度に損失を出していた事業が710億ルピーの調整後利益を記録しました。創業者兼CEOのサミール・ニガム氏は、「厳格な財務管理に焦点を当てることが、インドの状況においては特異な偉業である決済事業の利益性向上に向かう道筋を持続させる助けになると信じています」と述べています。

FY24の6月期には、PhonePeは全決済手段を通じて240億回のトランザクションを処理し、取引総額は31.8兆ルピーに達しました。PhonePeは、取引数の約48%の市場シェアを持つインド最大の統合決済インターフェイス（UPI）アプリの座を維持しています。
同社は、支払い以外の分野にも積極的に展開しており、収入源を多様化するために、保険や商人貸付、資産管理に進出しています。
また、PhonePeは、東南アジアや湾岸諸国への小売決済業務の拡大を探求していると報じられています。これは、UPIを新市場に拡大しようとする国家決済公社（NPCI）の努力の一環です。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/startups/phonepe-posts-74-jump-in-fy24-revenue-to-rs-5064-crore/articleshow/112804214.cms