SEBIがフィンテック産業のIPOを促進 組織の”背景にあるコンプライアンス”とは

インドの証券市場規制機関である証券取引委員会（SEBI）での、マダビ・プーリ・ブーチ委員長の言葉を紹介します。

SEBIは、公開市場に上場を目指すフィンテック企業の支援に注力しており、IPO（新規公開株）申請のプロセス加速に向けた活動を強化しています。ブーチ委員長が204年のグローバル・フィンテック・フェスト（GFF）で発言したことによると、IPOの手続きの効率化と同時に、アプリケーションの保留期間の削減にも成功しています。

また、ブーチ委員長は法的介入や、他の規制機関からの承認待ちで保留されているIPO申請書が主であることを明かしています。SEBIは人工知能（AI）によるさまざまなプロジェクトにも投資しており、その半数が承認プロセスの加速に、残りの半数が監視プロセスを迅速にするためです。

ブーチ委員長はまた、コンプライアンス（法令遵守）の重要性についても言及しました。彼女は、「規制とコンプライアンスは、消費者や投資家を保護し、システムへの信頼を築く上で重要」と強調。組織にとってコンプライアンスは、目立たないが重要な役割を担っているべきだとの考えを示しました。そして、SEBIはそのためにも、XBRLによる報告などのコンプライアンスの簡便化を推進しているのです。

出典 : https://inc42.com/buzz/sebi-focussed-on-expediting-ipo-applications-ensuring-ease-of-compliance-reporting-madhabi-puri-buch/