インド小売市場に激震、クイックコマースの台頭で伝統的な商店が危機に

インドでは、小売業者を代表する全国組織がクイックコマースのプラットフォームに規制を求めて競争委員会（CCI）に提訴しました。
体を成す４０万の小売業者の団体である全インド消費者製品流通業者連盟（AICPDF）は、都市部の零細店舗に影響を与える価格破壊行為をクイックコマースが行っているとして訴えを起こしています。
具体的には、公正な価格政策を保持するため、最高小売価格（MRP）に対して最低支援価格（MSP）を設定し、クイックコマースで売られる商品には最低10％の価格床、非FMCG商品には２〜３％の価格床を設けることを提案しています。

以前にもAICPDFは同様のアンチトラスト法違反の懸念を当局に提出しており、2024年にもCCIや内務商業振興部（DPIIT）に訴えています。
しかし、専門家は今回の要求が実現することは非常に難しいと述べており、資本投資に悪影響を与える可能性があるとしています。
また、AICPDFはキラナストア（小売店）のオーナーに向けた啓蒙活動も行っており、クイックコマースの台頭が伝統的小売に与える影響を強調しています。
昨年、キラナストア約２０万店がクイックコマースの成長によって閉店したと報告されており、特に都市部での影響が大きいです。

出典 : https://retail.economictimes.indiatimes.com/news/food-entertainment/grocery/aicpdf-moves-cci-against-quick-commerce-over-deep-discounts/118761431