インドのスタートアップ、資金調達の春に突入

インドのスタートアップ界隈が、資金調達の冬を脱し、復興しつつあります。過去4ヶ月にわたり、ベンチャーキャピタルからの資金流入は毎月10億ドルを上回り、投資家の信頼が回復していることが見受けられます。
特に8月には、合計17億ドルが117件の取引で獲得され、これは昨年同期に比べて283%の大幅な増加です。また、前の月の7月と比較しても59%増加しています。8月の資金調達額は今年2番目に高い金額であり、6月には僅かに13百万ドル多い資金を集めました。

今年は資金調達が緩やかなスタートを切りましたが、5月以降、資金の流入が加速していることが見られます。今後もこの傾向が年末まで続くと予想されています。
今年の最初の8ヶ月間で総額92億ドルが調達され、2024年末には昨年の記録である108億ドルを超えると見込まれています。この差はそれほど大きくはありませんが、2022年と2023年に投資額が大幅に減少していたことを考えると、これは歓迎すべき変化です。

また8月には、いくつかの大規模な取引が行われました。例えば、Zeptoは3億4000万ドルを調達し、評価額5億ドルで総額10億ドルの資金を調達しました。また、Atherは7100万ドルを調達して「ユニコーン企業」に名を連ね、OYOも1億7350万ドルを調達しています。
業界の分析家たちは、2025年には更なる資金流入の増加が期待できると予測しており、現在多くのスタートアップと投資家との間で会話が行われており、これらの取引が来年までには終結される見込みです。

セクター別では、フィンテックが最も多い659億ドルを調達してリードし、次いでハイパーローカルコマースが350億ドル、ホスピタリティセグメントが175億ドルをそれぞれ調達しました。さらに、以前はベンガルールが最も資金を集めていたとされていましたが、意外にもデリー全域が729億ドルでトップに立ち、ムンバイが497億ドル、ベンガルールは290億ドルで3位でした。

このような動向を受け、公開市場ではOla Electric、FirstCry、Unicommerceなどのスタートアップの上場があり、株式市場からの反応は好意的であり、投資家にとって現実的な出口戦略と期待されています。

出典 : https://yourstory.com/2024/09/vc-funding-billion-dollar-capital-inflow-august-large-deals-startups