急成長と失墜の狭間で揺れるインド・Dunzoの軌跡

インドのクイックコマース市場で素早く成長したスタートアップ「Dunzo」が運命の転機を迎えました。
2017年にGoogleから直接投資を受けた初のインド企業として注目されたDunzoでしたが、今年に入って業務停止となり、数百人のコンサルタント、ベンダー、従業員、配達スタッフらが未払いのままです。
経営の誤りや業務上の課題、激しい競争が企業の没落を招いたことが、関係者の話から明らかになりました。
2023年には給与の遅配、評価の遅延、従業員の給与から差し引かれた政府税の未払いが起こっています。

Dunzoは2014年、WhatsAppをベースにしたピックアップ＆デリバリーサービスとしてスタートしましたが、ライバルに比べて店舗数も半数にとどまり、運営上も苦戦。
2024年までには広告料金130万ドルの未払いが発生し、経営状態も不安定となりました。
従業員は透明性の欠如と対応の不手際に悩まされ、一部は自らの未払い給与を求めて訴え続けています。
一方で競合他社は1000店以上のダークストアを展開し、市場を掌握しています。

この事例は、事業執行の正確さが成功の鍵であると教えてくれます。投資だけでなく、最適な人材、技術、商品ラインナップが重要です。
ダンゾの今後について関心が高まります。

出典 : https://restofworld.org/2025/dunzo-shutdown-india-quick-commerce/