インドの電動二輪車市場：政府補助減少の影響と将来性

インドでの電動二輪車（e2w）の販売は、今年度に入り、20%増加し、遂に100万台を突破しました。しかし、その成長率は前年度に比べて鈍化しており、市場参入している従来型の大手メーカー（OEM）の競争が厳しさを増す中で、新製品の導入が停滞しているようです。
さらに、政府の補助金減少により、新規資本の流入も落ち込んでいます。専門家によると、電動二輪車の市場占有率は、現在6%足らずですが、今後も伸びを見せてFY26には8%に達すると予測されています。

政府補助金の削減も、電動二輪車市場に影響を及ぼしています。補助金の額が以前のルピー10,000から4月1日以降はルピー5,000に半減されることが決定されており、それにより車両の利益期間が延長される恐れがあります。また、政府は補助金を徐々に段階的に廃止すべきだとの立場を取りつつありますが、OEMや議会委員会はその反対の意見を示しています。
このような状況の中、インド政府の2030年までのEV普及目標35%の達成は、現状では困難とされています。政府アプリ「PM eDRIVE」の枠組みでの補助金削減や、補助金請求処理の遅れが問題視されていますが、委員会は、目標達成のためには、より多くの金銭的インセンティブや充電インフラの拡大、そしてEVコンポーネントの地元製造促進が必要だと指摘しています。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/two-wheelers/electric-two-wheeler-sales-cross-a-million-units-in-fy25-but-growth-is-slowing-down/119798828