インドスタートアップの資金調達動向：2025年Q1の挑戦と期待

2025年第1四半期（Q1）、インドのスタートアップへのベンチャーキャピタル（VC）資金の流入は、大型案件の減少により前年同期とほぼ変わらなかったことが分かります。YS Researchのデータによれば、Q1には312件の取引で合計25.2億ドルが調達された一方、前年同期は310件の取引で25.3億ドルでした。
前四半期のQ4 2024（10月から12月）と比較すると、17.2%減少しています。これは、より多くの取引が必ずしもVC資金の流入を示すものではないこと、そして大型案件が不足している明確な兆候を示しています。

インドのスタートアップエコシステムは、緩慢な国内経済や不安定な株式市場をはじめとするマクロ経済環境の不確実性から、引き続き課題に直面しています。さらにアメリカ大統領ドナルド・トランプによる関税の脅威が難しい状況を作り出しています。

しかし、今年初めて月間の資金調達が10億ドルを超えたことで、今後の四半期に向けて変化が期待されています。特に、Q1では成長段階のスタートアップが、26件の取引で8.52億ドルを集めるなど、活動が活発でした。また、資金の量は少ないものの、序盤段階のカテゴリーでは最も多くの取引が見られるなど、注目されています。

フィンテック分野が8.08億ドルの調達で首位に立ち、D2Cセグメントが2.5億ドルで続いています。しかし、残念ながら、スタートアップ活動の大部分は、ベンガルール、ムンバイ、デリーNCR地域といったトップ3の都市に集中しており、他の都市のスタートアップは追いつく必要があります。
全体的な資金調達状況はインドのスタートアップにとって前向きなシグナルを送ってはいませんが、新たに資金を集め続けているVCファームによる資金展開が間もなく期待されています。

出典 : https://yourstory.com/2025/04/vc-venture-capital-funding-q1-2025-remains-flat-bengaluru-fintech-d2c-startups