インドの技術革新競争: 州政府の動きと大企業の巨額投資

ウッタル・プラデーシュ州とグジャラート州は、大規模な電子部品メーカーを魅了する新たなインセンティブ策により、急ピッチで動いています。カルナータカ州でもエレクトロニクス設計製造（ESDM）ポリシーを導入しており、今後の方針に微調整を加える可能性があります。
これらの動きは、インド政府の計画の一環であり、6年間で30,000クロールピーの投資と60,000以上の雇用創出を目指しています。特に成功しているスマートフォンPLIスキームを基盤とし、5年以内にインドの電子産業内での付加価値を倍増させるのが目標です。

さらに、ポーターというオンデマンド物流プラットフォームが、ケダーラ・キャピタルとウェリントン・マネージメントからの2億ドルの資金調達ラウンドを成功させ、ユニコーン企業に仲間入りしました。評価額は12億ドルに達しました。
そして、元フリップカートのCTOで、グーグルでも活躍したピーユッシュ・ランジャン氏が、人工知能（AI）に注力するメラキ・ラブにパートナーとして参加。シリコンバレーにおけるメラキの活動拡大を支援し、AI戦略を指導していきます。

一方、オランダの大手技術投資家であるプロサスは86億ドルをインドに投資し、CEOのファブリシオ・ブロイシ氏は同国を重要な成長市場とみています。テクノロジー企業が開発するAIプロジェクトには大規模な投資がなされていますが、それらが必ずしも拡張可能なビジネスへとつながるとは限らないとの指摘もあります。
加えて、グーグルをはじめ、メタやマイクロソフト、アップルなどの大手テック企業が人工知能への投資を加速するなか、世界的な就業市場においては2023年から始まったテック業界のジョブカットが続いています。

これらの動向は、インドだけでなくグローバルな規模で、テクノロジーと経済の未来を大きく左右することになりそうです。

出典 : https://economictimes.indiatimes.com/tech/newsletters/morning-dispatch/states-chase-chip-billions-porters-unicorn-round/articleshow/121014101.cms