インドのEV産業、中国のレアアース輸出規制で供給危機か

インドの電気自動車（EV）産業が供給網の危機に直面しています。ジェフリーズの報告書によると、中国がレアアース磁石の輸出を厳しく制御する動きが、EVに不可欠な部品の生産を脅かしているとのことです。
中国は世界の磁石供給の90％以上を支配しており、インドの企業はモーター生産に不可欠な磁石を中国からの輸入に苦労しています。在庫が急速に逼迫している中、インドの製造業者は生産の深刻な中断により、EV産業の成長が停滞することを恐れています。

オート車ディーラー連合会（FADA）も、月次の車両販売更新で同様の懸念を表明。レアアースの制約や世界的な地政学的緊張などの供給網問題は、都市部の消費者のセンチメントを悪化させ、投入コストを押し上げていると警告しました。

インド政府は業界関係者と話し合い、レアアース磁石の戦略的在庫を構築することや、これら重要な部品の国内生産を促進するための財政インセンティブを検討している、と報じられています。中国がレアアースの採掘と磁石生産のほぼ70％、そして90％を掌握している中、新たに車用グレードの磁石に対する輸出の承認が必要となり、調達に不確実性と遅延が生まれています。もし中断が激しくなれば、インドのEVへの移行は来月以降、大きく遅れる可能性があります。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/auto-components/chinas-rare-earth-export-curbs-pose-significant-threat-to-indias-ev-supply-chain/121675571