インド自動車産業の危機？中国からのレアアース輸入規制に対処するマルチ・スズキ

インドの自動車大手マルチ・スズキは、中国の輸出規制が原因で世界的にレアアースの供給が逼迫しているなか、同社の運営には影響が出ていないと発表しました。レアアースは、電気自動車(EV)の電動モーターを製造するために不可欠な素材ですが、中国は全世界の供給の90%以上を占めており、最近、この素材の輸出に対してライセンスや詳細な終端使用の開示が求められる新規則を導入しました。
マルチ・スズキは、レアアースの入手が困難になると、新型EVのe-Vitaraの生産に支障が出る可能性があるとの報道に対して、現時点ではそのような事態には至っておらず、不確実性が懸念される状況であると述べています。同社は今年9月末のe-Vitara発売に向けて、複数のソリューションを追求し状況を注視しているとのことです。
インド自動車セクター全体としては、輸入に依存することを減らすために、国内の希土類鉱床の探索を加速したり、リサイクルインフラを作るなどの長期戦略が語られています。もしレアアースの供給問題が長引けば、EVの新型車の発売延期や生産計画に影響が出る可能性があり、インドの自動車産業の成長を妨げるリスクが懸念されています。

出典 : https://auto.economictimes.indiatimes.com/news/industry/maruti-suzuki-denies-operational-impact-amid-rare-earth-magnet-concerns/121796506