インドEV市場の潜在力：マルチ・スズキの野心的な展開

インドの自動車大手マルチ・スズキは、電気自動車（EV）市場に向けて、革新的な一歩を踏み出しています。彼らは、25,000カ所の電気自動車充電ステーションの設置を計画しており、サービスセンターには専用のベイと充電ポイントを設けることで、サービスメカニックのトレーニングをバンガロールで開始しました。
また、充電インフラ整備はEVの普及を阻む大きな障害となっていたため、マルチ・スズキは石油マーケティング会社（OMC）やエネルギー会社と共に、充電エコシステムの構築に向けた話し合いを進めています。

同社は2023年のオートエキスポで、来年までに中型の「コンセプトeVX」という名前のSUVをインド市場に投入する計画を初めて明らかにしました。この電気SUVの価格は20〜25Lakhルピーの範囲を見込まれており、初期3カ月で3,000ユニットの販売を計画しています。
生産はグジャラートの工場で行われ、プレミアム販売店であるネクサアウトレットを通じて販売される予定です。
このような動きは、インド政府がEV製造施設の設置に合意した自動車会社に対して、輸入EVの関税を引き下げる新しい政策を承認した数か月後に行われています。

インドでは、EVの二輪車登録が18％減少するなど、EV産業はまだいくつかの課題に直面しているものの、市場には巨大な可能性があるとされています。マルチ・スズキのような企業が先駆者となって新たな一歩を踏み出し、総体としてのインドEV市場の拡大に寄与していくでしょう。

出典 : https://inc42.com/buzz/maruti-sets-the-ev-ball-rolling-mulls-25k-charging-units-ahead-of-its-suv-roll-out/