インド市場に挑む英フィンテック企業Wiseの大胆な戦略

イギリスに上場しているフィンテック企業Wiseは、インド市場での存在感を高めており、今後数年間で数百人の従業員を新たに雇用する計画です。
特に国境を越える支払い手段の需要が高まっている中、ハイデラバードに技術とオペレーションの中心地を設置し、商品、エンジニアリング、サービスチームを支える全機能を有する拠点にしています。
また、中小企業やフリーランサーが外国通貨で海外からの支払いを受け取る新機能を導入しました。

APAC地域のエンジニアリング責任者であるスムリティ・ラヴィがシンガポールから移動し、このハブを率いているとのことです。
インドの小規模なビジネスとの共同作業を通じて依然として送金の効率性やコストが課題とされており、Wiseはこれに対処しようとしています。
新しく始めた国際アカウント詳細機能により、インドのフリーランサーやビジネスは、顧客からより容易に支払いを受け取ることができるようになります。
これにより米ドル、英ポンド、ユーロ、オーストラリアドルなど8通貨のアカウント詳細が提供され、中間市場の為替レートでの受け取りが可能になります。

ウィズは2011年に設立され、国際送金をより安価で透明性のあるものにするために中間市場為替レートと低い手数料を使っていることで知られています。
最近の報告によれば、同社は2023-24年に全世界で1185億ポンドの国境を越える取引を処理し、1280万人の顧客に奉仕しています。
2024年3月で終了した財政年度には、ロンドン証券取引所に上場している同社は前年度に比べて増加した1052万ポンドの収益と、3億5460万ポンドの利益を報告しました。
こうした動きはインドの国際決済セグメントにおいて競争が激化する中で起こっており、IT輸出、フリーランスサービス、電子商取引によって駆動されるインドのグローバルなデジタル経済とのさらなる統合が見込まれています。

出典 : https://m.economictimes.com/tech/startups/fintech-firm-wise-expands-india-presence-to-hire-hundreds-across-functions/articleshow/120131253.cms