ベトナム発のEVタクシー「Green SM」がインドに参入──高品質EV配車モデルは定着するか
インド在住のインドビジネス専門家、株式会社hoppin CEO・滝沢頼子が、インドの最新ニュースをピックアップし、現地ならではの視点で解説します。ニュースの概要に続き、専門家コメントをお届けします。
ベトナム発の電動モビリティ企業Green SMが2026年6月5日(世界環境デー)、インドのデリーNCRで全電動タクシーサービス「Green SM Limo」を正式に開始した。
ラオス・インドネシア・フィリピンに続くGreen SMの4番目の海外市場となる。

Green SM LimoはVinFast製の7人乗り電動SUV「VinFast Limo Green」を使用する。
60.13kWhのバッテリーで航続距離517kmを誇り、201馬力のモーターを搭載。内外装カメラ・AI監視技術・緊急サポートボタンを含む「Secure-to-Safe」安全システムを搭載している。
ドライバーはEV操作・道路安全・接客サービスの研修を受けており、「5スターライド」というサービス基準を掲げている。
Green SMの親会社はベトナム最大の財閥Vingroupで、VinFastも同グループ傘下だ。デリーNCRで最大1万台のEVを展開する計画を持ち、Uber・Ola Cabsと直接競合する。
専門家コメント(hoppin 滝沢頼子)
筆者はインド・グルガオン在住なので、最近は頻繁にGreen SMに乗車している。体験を踏まえてコメントしたい。
まず車両について。VinFast Limo Greenは7人乗りのSUVで、車内は広く清潔。
ドライバーは制服を着用しており、サービスとしての「きちんと感」がある。
Uber・Ola Cabsと比べた時の最大の違いは「品質の高さと一貫性」だ。

このサービスを見て真っ先に思い出すのがBluSmartだ。
以前、BluSmartについて記事を書いた。
キャンセルがない、車内が清潔、ドライバーが丁寧、シートベルトが使える──Uber・Ola Cabsにおけるあらゆるペインポイントを解消した高品質なサービスだと絶賛した。
そのBluSmartは2025年4月、共同創業者による約44億円規模の資金横領が発覚し、突然サービスを停止した。約1万人のドライバーが職を失った。
(参考:インドの新興配車サービス「BluSmart」が、高品質なサービスを提供できる理由とは?)
Green SMのモデルはBluSmartと構造的によく似ている。ドライバーを雇用し車両も自社管理する「タクシー会社モデル」だ。

この構造こそが高品質なサービスを生む一方、固定費が高くなるという課題も抱える。
BuSmartの問題は「高品質モデルが成立しなかった」のではなく「ガバナンスの崩壊」だったが、インドでこのモデルを収益化することの難しさは変わらない。
Green SMがBluSmartと異なる点は、親会社の資金力だ。ベトナム最大の財閥Vingroupという強固なバックボーンがあり、ガバナンス面でも上場企業グループとして一定の信頼性がある。ただそれだけでは十分ではない。
Uber・Ola Cabsという圧倒的なシェアを持つ競合、インドの道路事情へのローカライズ、充電インフラの整備、そして何より「VinFastというブランドをインドの消費者に認知させること」──課題は山積している。
高品質と収益化の両立をGreen SMが実現できるか。期待しながら、慎重に見守りたい。
【このニュース記事はAIを利用して書かれています】








